破損しないように!楽器の梱包、配送方法 | Reアールイー


破損しないように!楽器の梱包、配送方法

楽器は振動や衝撃に弱く、非常にデリケートであるため、正しく梱包し配送しないと壊れてしまったり、容易に傷がついたりしてしまいます。ここではいくつかの楽器を例に挙げて、正しい梱包方法と配送方法についてご紹介いたします。

ギターの梱包方法と配送方法

1.ケースに入れる

ギターを配送する場合、できるだけケースを用意することが必要です。段ボール箱などのみで梱包してしまうと、破損の危険性が高くなります。

2.ヘッドを浮かせる

ただケースを用いるだけでなく、その入れ方にも注意しましょう。ヘッドが空中に浮いていないとネック折れの危険があります。ヘッドの裏に紙を入れて浮かせ、ヘッドとネックに負荷がかからないようにします。

3.ボディを動かないように調整

ボディとケースの間に隙間があると、ギターが動いて傷が付いてしまう原因に。ギターが動かないようにタオルや厚紙で調整しましょう。ケースを揺さぶってもギターの中身が揺れない程度が目安です。フレットと弦の間には薄い紙やスポンジ材などを挟みます。

4.段ボールで梱包

ケースに入ったギターを段ボール箱に入れ、ギターのお尻の部分を緩衝材で包んで配送中の衝撃から守ります。ケースとダンボール箱の間に隙間がないように、新聞紙などで隙間を埋めます。

5.配送業者に依頼

配送する際にはヘッドを上にして発送します。上下が分かるように天地無用のシールを貼りましょう。ワレモノ注意のシールも貼っておくとより安心です。

金管楽器、木管楽器の梱包方法と配送方法

・ハードケース

フルートやクラリネット、トランペットなどの金管、木管楽器は、基本的にはハードケースに入れて梱包します。特に注意すべき点は、振動によりケース内で楽器が動いて傷や破損が発生してしまうことです。遊びがないようにケース内で楽器が動かないように緩衝材を詰めてください。これらの楽器はデリケートなので、無理がかからない程度にやさしく詰めます。ケースごと揺さぶってみて、中で楽器がガサガサとゆれなければOKです。最後にハードケースをさらに緩衝材で包み、手ごろな大きさの段ボールに入れます。段ボールの中でケースが動かないように、丸めた新聞紙を詰めて完了です。

・ソフトケース

ソフトケースの場合は、ハードケースよりもさらに厳重に梱包しなければなりません。同じようにケース内で楽器が動かないようにし、緩衝材でケースを何重にも保護した後、できるだけ変形しない丈夫な段ボールに入れて梱包します。配送業者には取扱いに注意して欲しいという旨を必ず伝えてください。

バイオリンなどの弦楽器の梱包

バイオリンなどの弦楽器の梱包においては、弦の張力を緩め、楽器への負荷を減らしておく必要があります。弦楽器の本体にカバーを掛け忘れないようにしましょう。弓が外れて本体を傷つけることがあるため、テールピース下部にクッション材を入れるなど、隙間がないようにします。頑丈な段ボール箱に入れて、新聞紙や緩衝材で隙間を埋め、さらにダンボールの上から緩衝材を何重にも巻きます。

シンセサイザーやキーボードの梱包

まず、本体を緩衝材で包みます。ケースがない場合は2~3重に包みましょう。サイズに合わせたダンボール箱に入れ、新聞紙などを丸めて隙間を埋めます。「精密機械につき取り扱い注意」などのシールを貼ることも忘れないように注意してください。

大型の楽器は専門の配送業者に依頼しましょう!

ピアノやコントラバスなど、重量が25kg以上の大型楽器は、一般的な配送業者では取り扱っていません。大型楽器の配送は、楽器専門の配送業者を使うようにしてください。そのような業者は梱包や配送もしっかりしており、万一のための保険もあるため安心です。

このように、楽器などの精密機器を配送する際には梱包にも配慮が必要です。できれば、専門業者に依頼し、専用のキットで梱包してもらう方が安全だと言えるでしょう。