楽器のメンテナンス トランペットのお手入れ方法 | Reアールイー


楽器のメンテナンス トランペットのお手入れ方法

金管楽器で最も有名な楽器といえば、トランペットですよね。幅広い音域を持ち、華やかな音色が特徴的です。
トランペットを良い状態で保つためには、日々のお手入れが必要です。
今回は、トランペットの組み立てや分解、定期的に行うメンテナンスについて説明したいと思います。

楽器のメンテナンス トランペットのお手入れ方法

トランペットの分解、組み立て方法、置き方

トランペットの組み立て、分解は非常に容易です。ただし、方法を間違えてしまうと破損の原因になりますので油断は禁物です。

<楽器の組み立て方・分解の仕方>
トランペット本体にトランペット用のマウスピースを装着します。分解の場合は、その逆を行います。

<楽器の置き方>
トランペットの置き方は2種類あります。

・横に置く場合
トランペットを横向きに置く際には、構えていた時の状態で右手を上、左手を下にして置きます。逆に置いてしまうと、重さで管が変型してしまい、ピストンが破損する可能性があります。
また、トランペットが滑って落ちることを防止するため、直接机などに置かず、布やクロスの上に置きます。

・縦に置く場合
トランペットスタンドを使うことで、縦に置くことができます。突起部分にベルを差し込んで設置します。こちらの方が横置きよりも安全性が高いと言えます。

トランペットのお手入れ、洗浄方法

今回は、「演奏後」、「週1回」、「月1回」に分けてトランペットのお手入れ方法を説明します。また、トランペットの洗浄方法についても合わせてご紹介します。
トランペットは吹かずに保管している状態でも劣化が進みますので、定期的にメンテナンスすることが大切です。

<演奏後のお手入れ>
1.抜差管から水分を抜く
各ピストンには「抜差管(ぬきさしかん)」があります。ピストンを押さえながら「抜差管」を抜き、水分を抜き出します。

2.バルブオイルを注油する
各ピストンの上部にある笠のネジを外し、ピストンを回さずに途中までゆっくり抜きます。抜いた後にピストンバルブオイルを2~3滴ほど注油し元に戻します。戻した後2~3回ピストンを上下させてオイルを馴染ませます。

3.表面の汚れを拭き取る
表面についた汚れやほこり、手垢はポリシングクロスを使って拭き取ります。

<週1回のお手入れ>
1.抜差管を掃除する
各抜き差し管を丁寧に抜き、ポリシングガーゼを使って内側の汚れを掃除します。

2.各抜差管にオイル、グリスを塗る。
抜き差しをなめらかにするためにオイル、グリスを塗ります。
・トリガーのある抜差管(1番、3番ピストンにある抜差管)・・・チューニングスライドオイルを2~3滴ほど注油し、戻した後に2~3回スライドして馴染ませます。
・それ以外の抜差管…スライドグリスを少量塗り、戻した後に2~3回スライドして馴染ませます。

3.細かい部分を掃除する
ポリシングガーゼを細い紐状にして細かい部分を掃除します。

<月1バルブ・ケーシング掃除
各ピストンの上部にある笠のネジを外し、ピストンを回さずに途中までゆっくり抜き取り、ポリシングガーゼで拭き取ります。
次にポリシングガーゼをクリーニングロッドに巻き付け、「バルブ・ケージング(ピストンを抜き取った後の穴の部分)」に入れ、汚れを取ります。

トランペットの洗浄方法>
1.抜差管、及びピストンを抜き、さらに第3スライドストップネジも外します。その際、ピストンのバネやフェルトなどもバラバラにしてください。

2.大きな容器に水、またはぬるま湯を入れ、ブラスソープ(なければそれに近い中性洗剤)を少量まぜます。

3.2.にトランペット本体や抜差管、ピストン(金属部分のみ)を入れてしばらく置きます。

4.汚れが浮いてきたらブラシでこすり洗いします。

5.水またはぬるま湯で洗い流し、ガーゼで水分を拭き取ります。その後、オイルやグリスを塗って元の状態に戻します。

トランペットの買取相場

トランペットを使わなくなった、もしくは買い替えたい場合は今あるトランペットを買取依頼することができます。参考までに買取価格の相場をご紹介しましょう。

  • Bach/バック 180ML37GL Stradivarius 60000円 ~ 80000円
  • Schilke/シルキー S32SP 75000円 ~ 95000円
  • YAMAHA/ヤマハ Xeno YTR-8335RGS 60000円 ~ 80000円

※お買取り額は製品仕様・動作・状態・付属品により前後いたします