カメラレンズのお手入れ方法と保管方法 | Reアールイー


カメラレンズのお手入れ方法と保管方法

カメラのお手入れも大事ですが、交換レンズのお手入れもそれ以上に大事なもの。しっかり手入れをして保管しないと、カビが発生したり、レンズが曇ったりと、せっかくのレンズが台無しになってしまいます。
ここでは、交換レンズのお手入れ方法と保管方法をご紹介します。

カメラレンズのお手入れ方法と保管方法

普段の使い方にも気を付けよう!交換レンズの取り扱い方

交換レンズはデリケートな部分が多いので、取扱いには特に注意が必要です。
まず、持ち運ぶ際は衝撃を与えないように気をつけてください。最近の交換レンズは、レンズ構成の複雑化や手ブレ補正機能など、たくさんの精密部品で構成されています。そのため衝撃には弱く、持ち運びのときは専用ケースに入れたり、クッション素材が使われているバッグなどに入れる方がいいでしょう。

レンズを一時置きする場合は、横にするとレンズが転がってしまう恐れがあるので、長い望遠レンズを除いては縦向きにして置くことで安定させます。
交換レンズのレンズキャップは前と後ろに2つあり、前側は撮影するときに、後ろ側はレンズを交換してカメラに取り付けるときに外します、レンズ表面はとてもデリケートなので、カメラに取り付ける際に慌ててぶつけたりしないように注意してください。

レンズの前には、薄いガラスでできた保護フィルターと呼ばれるものが装着できます、フィルターを装着したまま撮影も可能ですし、万一レンズの先端を傷つけてしまってもフィルターを交換するだけで済むので、保険の役割としてもおすすめです。

自己流でやるととんでもないことに!レンズの正しいお手入れ方法

さて、レンズの取り扱いをマスターしたら、次は正しいレンズのお手入れ方法をマスターしましょう。レンズはティッシュや服の袖で拭いてはいけません。
順を追って、レンズの清掃方法をご説明します。

1.道具の準備
まずクリーニングに必要なものを、準備します。レンズ専用のクリーニングクロス、ブロアー、ブラシの3つ。基本的にはカメラ本体のクリーニング用品とほとんど同じですが、クリーニングクロスやブラシはレンズ用とカメラ用を分けておいた方がよいでしょう。

2.胴体のホコリ、チリを払い落す
レンズはカメラに装着したままでもクリーニングができますが、外した方が作業しやすいので外しておきます。前と後ろのレンズキャップはしたまま、ブロアーとブラシを使って外観のホコリやチリを払い落します。

3.レンズのホコリを吹き飛ばす
次にレンズキャップを外します、そしてブロアーを使って、レンズ表面のホコリを吹き飛ばします。ただし、吹き飛んだホコリが再び付着しないように、レンズ面を下に向けて作業を行うこと。同様にして、反対側のレンズ表面もブロアーでしっかりクリーニングします。

4.レンズ表面の確認
ブロアーで吹き飛ばした後、できるだけ明るい場所でレンズ表面をしっかり見ます。誤って手がレンズに触れたりしていたら、ここで油汚れや指紋の跡が確認できます。これを放置したままにするとカビ発生の大きな原因となりますので、クリーニングクロスを使って拭き取ります。
拭き取り方は、中心から円を描くように外側へ向かって。蚊取り線香の渦を意識すると綺麗に拭くことができます。

5.レンズ裏面の確認
レンズ表面の汚れが綺麗になったら、反対側の裏面のレンズも同様に作業を行い完了です。

レンズの敵は湿気とホコリ!交換レンズの保管方法

日頃しっかりお手入れしていれば絶対にカビが発生しないということはありません。保管場所の環境次第では数日でカビが発生することも。レンズにとってホコリも強敵。一度レンズ内にホコリが入ってしまうと取り出すのが困難な上、写真に写り込んでしまう恐れがあるので、普段からホコリの付着や侵入を防ぐような保管方法が大切です。

最もよいレンズの保管方法は、防湿庫に入れることです。防湿庫は湿度を一定の低湿状態に保つことができる上、冷蔵庫のように密閉されていますので同時にホコリの侵入も防ぐことも可能です。

ただし、防湿庫は小型なものでも2~3万円程度、大型の防湿庫になると10万円ほどするものもあり、場所も取るため初期投資や置き場所の確保がネック。本格的な防湿庫に手が出ないユーザーは、数千円で購入できる簡易的な防湿ボックスも発売されていますので、まずはそちらを探してみてください。

愛用のカメラをできるだけ長く使い続けたいですよね。交換レンズは使用したら毎回お手入れを行って綺麗な状態にし、普段から低湿、ホコリのない場所で保管することを心掛けましょう。