リユースとリサイクルの違いは?
投稿日:2015年2月27日
環境・資源を大切にする、という意識が高まっている現代では、リサイクルという言葉をさまざまな分野で聞くようになりました。また、一方でリユースという言葉もあるということをご存知でしょうか?さらに、3R、4R、5Rといった言葉もあります。それぞれどういった意味を持ち、どのような違いがあるのでしょうか?
リサイクルとリユースの違いって?
「リサイクルショップ」、「洋服のリサイクル」、など頻繁に使われるリサイクルという言葉。これには、日本語で「再資源化」という意味があります。例えば、牛乳パックやペットボトルのフタを処理・加工して全く違うものに作り変える、といった話は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
一方のリユースは、「再使用」という意味を持ち、一度使用された製品を、全体または部品ごとにそのままの形で利用することを指します。不用品を中古品買取店に売ったり、バザーに出したりすることで、その製品を次の誰かに使用してもらうことが、もっとも身近な方法だと言えるでしょう。
つまり、両者の違いは、再資源化を通してまったく新しい製品を作るのか、原形を保ってそのまま再び使用するのかという点にあります。
リサイクルよりもリユースを
美徳とされているリサイクルですが、実際は問題点も指摘されています。ペットボトルのリサイクルには洗浄、運搬、再加工が必要となるため、新しく作るよりもコストがかかってしまったり、ゴミが出たりするのです。
そこで、最近注目されているのが3Rと呼ばれるものです。これは、不要な消費・生産を抑えてゴミを減らすReduce(リデュース)、繰り返して使うReuse(リユース)、再資源化するRecycle(リサイクル)を指します。ここで初めて出てきたリデュースですが、マイバッグを使いスーパーなどでレジ袋をもらわない、水筒やマイ箸を持ち歩く、といったことがこれに当たります。
どれも環境への配慮として大切なことですが、ゴミ問題を解消するという観点においては、リサイクルよりもリユースやリデュースの方が重要視されています。
3Rから4R、5Rへ
上記の3Rに、ゴミになるものを買わないRefuse(リフューズ)を加えて4R、修理して使うRepair(リペア)を加えて5Rと呼んでいることもあります。
ゴミを処理するためには莫大な費用かかるだけではなく、ダイオキシンやCO2が発生してしまうため、まずはゴミを出さないことを意識しなければなりません。必要のないものは買わないこと、さらに使えるものは用途を工夫して最後まで使うこと、その上で使えなくなったものはリサイクルする、といったことを実践することが大切です。中古品の買取・販売店もこの点において、重要な役割を担っていると言えるでしょう。
このように、ものや資源を無駄にしないための考え方には、さまざまものがあります。環境・資源に関する問題を解決するためには、一人ひとりがゴミを減らす、ゴミを出さない、という意識を普段から持ち、些細なことから実践していくことが大事なのです。